はじめに
美容整形の手術はゴールではなく、むしろスタートとも言えます。施術直後から始まるアフターケア(術後ケア)や、その後の定期的なメンテナンス次第で、結果の良し悪しや長持ち度が大きく変わってきます。
「手術が終わったらあとは放っておいて良い」というわけではありません。適切なケアを怠ると思わぬトラブルを招いたり、せっかくの結果が台無しになってしまうこともあります。一方、きちんとケアを続ければ、傷跡もきれいに治り、仕上がりに対する満足感がより高まるでしょう。
本記事では、美容整形の術後ケアと長期的なメンテナンスについて解説します。ダウンタイム中に気をつけることから、何年も先まで見据えたお付き合いの仕方まで、知っておきたいポイントをまとめました。
術後すぐの基本アフターケア
手術が終わった直後から、アフターケアは始まっています。まずは術後当日〜数週間程度の基本的なケアと注意点を確認しましょう。
- 患部の清潔保持: 傷口を清潔に保つことは最重要です。医師の指示に従い、消毒や軟膏塗布を行います。傷に触れる前後には必ず手を洗い、衛生環境を整えてください。感染を防ぐため、入浴や洗顔のタイミングも指示通りに守りましょう。
- 安静と休息: 体をしっかり休めることも大事なケアです。術後数日は可能な限り安静にし、無理な家事や運動は避けます。特に全身麻酔後や大きな手術の後は、軽い散歩程度に留め、睡眠を十分に取って回復を促しましょう。
- 処方薬の服用: 痛み止めや抗生物質など、処方された薬は指示通りに飲み切ります。「痛くないから」と勝手に鎮痛剤をやめたり、「もう平気」と抗生剤を途中で止めたりしないようにします。医師の判断した期間きちんと服用することで、痛みの軽減や感染予防になります。
- 患部の保護: ダウンタイム中は患部を外力から守る意識が必要です。顔の手術ならうつ伏せで寝ない、ぶつけないよう注意する、身体の手術なら重い物を持たない、圧迫着を指示通り着用するなど、せっかく整えた部分を乱暴に扱わないことが大切です。
- 通院と経過観察: 指定された術後検診日は必ず受診しましょう。抜糸や経過チェックなど、プロの目で見てもらうことでトラブルの早期発見・対応が可能になります。気になる症状があれば遠慮なく伝え、アドバイスを受けます。
これらは基本的なことですが、意外と「忙しくて消毒をサボった」「自己判断で動いてしまった」という声もあります。術後数週間のケアは将来の仕上がりを左右するくらい重要ですので、油断せずに過ごしましょう。
ダウンタイム中に気をつけること
ダウンタイムとは、前の記事でも解説した通り術後の回復期間です(腫れや内出血が落ち着くまでの期間)。この時期に気をつけたい具体的なポイントを挙げます。
- 患部を冷やす: 腫れや痛みが強い間(術後2〜3日程度)は、患部のアイシングが有効です。先述の通り清潔な冷却を心がけ、適度に行います。冷やしすぎや、直接肌に当てることは避けてください。
- 頭を高く保つ: 顔の手術では、枕を高めにして寝ることで腫れを軽減できます。また、長時間の前屈み姿勢は顔に血流が集まり腫れやすくなるため、読書やスマホ操作も時々姿勢を変えるよう意識しましょう。
- 飲酒・喫煙を控える: お酒は血行を良くし腫れを悪化させる場合がありますし、喫煙は傷の治りを遅らせ感染リスクを高めます。少なくとも抜糸までは禁酒・禁煙が望ましく、可能ならダウンタイム中いっぱい控えることをおすすめします。
- 刺激物・入浴も控えめに: 唐辛子などの刺激物や熱いお風呂・サウナも、血行が良くなりすぎて腫れを助長します。シャワーは指示通りOKでも、長湯は避け、食事も薄味を心がけるなど体を刺激しすぎないようにしましょう。
- メイクやスキンケア: 顔の場合、抜糸までは基本的にノーメイク、もしくは患部を避けたメイクになります。肌の負担を減らすためにも、術後しばらくはUVケア以外の化粧品は最低限に留めるほうが無難です。スキンケアも、刺激の少ない敏感肌用などに切り替えると安心です。
ダウンタイムは心身ともに不安定になりがちですが、一時的な期間です。無理せず大事に過ごすことで、より良い結果に繋がります。前向きに考えれば、「自分への投資をしたから、今は回復期間も自分を労ろう」というくらいの気持ちでゆったり構えてください。
長期的なメンテナンスの重要性
美容整形の結果を長く維持するためには、長期的なメンテナンスが必要な場合があります。また、年齢を重ねることで新たなケアが必要になることもあります。
- 定期健診やアフターフォロー: 施術内容によっては、3ヶ月後、半年後、1年後といった定期健診が推奨されることがあります。特にシリコンプロテーゼや糸リフトなど異物を入れている場合や、大きな手術の後は、定期的に状態を確認してもらうと安心です。問題がなくても、気になる点を相談できる機会として積極的に活用しましょう。
- 必要に応じたメンテナンス治療: ボトックスやヒアルロン酸などの注入系は、効果が永久ではないため定期的な打ち直しが必要です。二重の埋没法も年数とともに糸が緩みラインが薄くなることがあります。このように効果の期限がある施術は、維持したいなら継続治療が前提となります。スケジュールと費用の計画を立て、無理なく続けられる範囲でメンテナンスしましょう。
- 加齢による変化への対処: 若い頃に受けた手術も、年齢を重ねると周囲の組織が変化して影響が出ることがあります。例えば鼻や顎に入れたプロテーゼは、10年以上経つと輪郭が浮いて目立ってくるケースがありますし、フェイスリフトも時とともにまたたるみが生じ得ます。その際は再手術や別の施術を検討するタイミングかもしれません。美容整形は一度やれば一生安泰とは限らない点も理解しておきましょう。
- 生活習慣の見直し: 美容整形の結果を美しく保つには、日々の生活習慣も影響します。肌のハリを保つために紫外線対策や保湿ケアを心がける、体型維持のために食生活や適度な運動に気を配るなど、美容整形後も努力は必要です。せっかく手に入れた美しさをより引き立てるために、生活習慣も見直してみてください。
美容整形との付き合いは長期戦とも言えます。良い結果を維持するには、定期的なチェックと必要な手入れが欠かせません。これは車や家のメンテナンスに似ていて、良い状態を長持ちさせるためのコストと手間とも言えます。
保証制度・アフターサービスを確認する
クリニックによっては、施術後の保証制度やアフターサービスを設けているところがあります。例えば「◯年間の保証期間内なら無料で修正」や、「定期検診無料」などです。
施術前に保証やサポート内容を確認しておくと、いざという時に役立ちます。
- 保証期間と範囲: 何年保証なのか、どこまでが保証対象なのかを把握しましょう。例えば二重埋没でラインが取れた場合のかけ直し保証、豊胸バッグの破損に対する入れ替え保証などが代表例です。ただし保証が適用される条件(明らかなトラブルに限る、自己都合は除く等)も確認が必要です。
- アフターサービス: 無料の再診期間や、傷跡ケアのサービスなどがあることも。特に大きな手術では、術後数ヶ月のケア(傷に貼るテープ提供やマッサージ指導など)がプランに含まれている場合もあります。それらを活用してしっかりケアすることで、結果がさらに良くなるでしょう。
- 追加費用の有無: アフターケアで別途費用がかかるケースもあります。例えば傷跡をきれいにするレーザー治療はオプションで有料、など。事前に聞いておけば心構えができます。逆にサービスで付けてくれるなら遠慮なく受けましょう。
保証制度が手厚いかどうかもクリニック選びのポイントになり得ます。特に初めてで不安な方は、アフターケアが充実しているクリニックだと安心感が違います。
まとめ
美容整形の結果に満足するためには、手術そのものだけでなく術後のケアとメンテナンスが極めて重要です。アフターケアを怠らず、長い目で自分の美と向き合うことで、後悔の少ない美容整形ライフを送ることができるでしょう。
- 術後直後からの消毒・安静・薬の服用など基本ケアをきちんと行い、感染やトラブルを防ぐ
- ダウンタイム中は腫れを悪化させない生活を心がけ、無理をしない。体を労り、回復に専念する
- 結果を長持ちさせるには定期的な健診や必要なメンテナンス治療を受ける。効果が期限付きの施術は継続前提で計画する
- 年齢変化によって施術結果が変わる可能性もあるため、将来的な修正や別施術の検討も視野に入れる
- クリニックの保証制度やアフターサービスを活用し、不安時にはすぐ相談する環境を整える
- 日常のスキンケアや生活習慣にも気を配り、美容整形で得た美を最大限に維持・向上させる
美容整形は施術を受けて終わりではなく、その後のお付き合いも含めて完成すると言えます。適切なケアを続けることで「やって良かった」という満足感が長く続きますし、逆にケア不足で後悔することもあり得ます。ぜひ術後の自分にも目を向け、大切にケアしてあげてください。


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