「朝ごはんは抜きました。カフェラテだけです」。美容整形の当日、そう伝えたら、予定どおり麻酔を始められるか再判断が必要になるかもしれません。
飲み物なら何でも、水と同じではありません。全身麻酔や鎮静を伴う施術を受ける方へ、取り違えやすい2つの場面と、飲んでしまった後の対応を短くまとめます。以下は医療機関の案内をもとにした架空の失敗例で、実際の窒息事故や患者の体験談ではありません。
失敗例1:水は飲めると聞いて、朝のカフェラテを買った
院からは「指定時刻までは水のみ」と言われていたのに、通院途中、いつものラテを注文。「食べていないから大丈夫」と思って飲んでしまう例です。
ラテには牛乳が入っています。水などの清澄水(固形分等を含まない飲料の区分)と、牛乳は同じ扱いではありません。飲んだ種類・量・時刻によっては、施術の延期や麻酔方法の変更を検討する必要があります。「少ししか飲んでいない」も、自分で続行を決める根拠にはなりません。
失敗例2:食事を抜いた代わりに、果肉入りスムージーを飲んだ
空腹をしのごうと、果物を混ぜたスムージーを選ぶ。「乳製品なしだからよい」と思っていても、果肉や繊維を含む飲料は、水の代わりに自己判断で飲めるものではありません。
問題は、固形の食事だけを「食べたもの」と考え、問診で「何も食べていません」と答えてしまうこと。飲んだものを伝えなければ、医療側が胃の内容や麻酔のリスクを判断する情報が欠けます。容器や商品名を見せ、飲んだ事実をそのまま伝えてください。
怖いのは、胃の中身が気管・肺へ入ること
麻酔中に胃の内容物が逆流し、気管や肺へ入る「誤嚥(ごえん)」が起こることがあります。肺の炎症や呼吸の障害につながり得るため、絶飲食の指示があります。「ラテを飲むと必ず窒息する」という意味ではなく、誤嚥と窒息も同じ言葉ではありません。
水以外がすべて禁止というわけでもありません。許可される飲料は、麻酔方法・体の状態・施設の方針で変わります。自分の院が指定した種類・量・終了時刻に従い、ネットの一般的な時間数へ置き換えないでください。
飲んでしまったら、隠さずこの3点を連絡
① 何を:牛乳入りカフェラテ
② どれくらい:約200mL
③ いつ:当日8時10分
来院予定とともに連絡 → 医療側の判断を受ける
説明用の例です。この量・時刻なら施術できるという基準ではありません。
量が不明なら、容器の大きさや残量を伝えれば構いません。自分で吐こうとしたり、何時間か待てばよいと判断したりせず、院へ確認します。前日は「食事の終了時刻」と「飲めるもの・終了時刻」を指示書で確認。当日の薬も、自己判断で中止・変更しないでください。
出典
- 日本麻酔科学会:麻酔を受けられる方へ
- 大牟田市立病院:手術を受けられる方へ(絶飲食を守れない場合の対応)
- Royal Brisbane and Women’s Hospital:処置前の準備(牛乳・ミルク入り飲料・濁った果汁の扱い)
2026年10月26日確認。一般の麻酔・手術の資料を参照。個別の美容施術の飲食指示と実施可否は、担当医療機関が判断します。


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