「世界で最も多い美容整形は、まぶたの手術」というニュースを見て、二重整形を考え始める人もいるかもしれません。ただ、この順位から「日本の埋没法が最も選ばれている」とは読み取れません。何を数えたランキングなのかを押さえると、自分の相談に役立つ情報だけを持ち帰れます。
2026年発表の「2025年調査」は何を数えた?
国際美容外科学会(ISAPS)が2026年9月29日に公表した2025年の国際調査では、外科的施術の世界順位は、まぶたの手術、脂肪吸引、豊胸の順でした。「2025年」は施術が行われた年で、発表された年とは異なります。
調査は形成外科医からの回答などをもとに世界の施術数を推計したものです。報告書では、2025年分に2,900人の医師のデータが提出・提供されたと説明しています。すべての患者に人気投票をした結果でも、世界の全医療機関を漏れなく数えた実数でもありません。
まぶた手術という分類と、希望する二重の術式を分ける
順位の項目名は「Eyelid Surgery」です。この集計欄には、日本の二重整形における埋没法と切開法の内訳が示されていません。したがって、世界のまぶた手術の順位を、そのまま日本の術式選びに置き換えることはできません。
ランキングが答えること
調査の対象・分類の中で、どの施術の推計件数が多かったか。
診察で確かめること
自分が変えたいまぶたの見え方に、どの方法が合うか。期待できる変化、難しい点、リスクは何か。
日本では埋没法と切開法、どちらが多い?
女性の利用経験で比べると、二つの術式では埋没法が上位です。リクルート「美容センサス2025年下期」の美容内科・美容皮膚科(脱毛除く)・美容外科の利用経験者調査では、女性950人のうち埋没法14.6%、切開法5.7%でした。一方、男性697人では切開法15.6%、埋没法10.3%と順序が逆です。
これは経験した施術を複数回答で尋ねた結果。「女性の経験者では埋没法が多い」と読めます。世界のまぶた手術の件数ランキングとは、対象も数え方も異なります。
出典:(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ「美容センサス2025年下期」資料編29–30ページ(調査:2025年8月、全国の人口20万人以上の都市に住む15~69歳)。

多いことと、満足できることは別の情報
実施件数は、満足した人の割合や合併症の少なさを並べた数字ではありません。件数順位だけで、ある術式やクリニックを「安全」「失敗が少ない」と評価することもできません。
選び方に使うなら、ランキングで知った施術名を出発点にして、「自分はどの部分をどう変えたいか」へ戻ると具体的になります。たとえば「二重の線をはっきりさせたい」と「上まぶたの重い見え方が気になる」では、相談したい内容が同じとは限りません。
ニュースを見た後、相談メモに残す3行
1行目は、変えたい見え方。2行目は、避けたい仕上がり。3行目は、医師に確かめたい疑問です。
「二重の線をもう少し見せたい/幅が広すぎる印象は避けたい/自分のまぶたでは、どの方法でどこまで変えられるか」。この形なら、人気の術式名だけを伝えるより、希望と方法の対応を相談しやすくなります。
説明を受けるときは、希望に近づける点だけでなく、変えにくい点、術後の経過、問題が起きた場合の対応も一緒に聞きます。ランキングに合わせて結論を急ぐ必要はありません。自分の希望に対する説明を持ち帰って比較できます。
出典:International Society of Aesthetic Plastic Surgery(ISAPS)、2025年国際調査の公式発表および報告書の調査方法・施術別順位。確認日:2026年10月19日。


コメント