毛穴やニキビ痕などの肌悩みで「ポテンツァ」という施術名を見かけ、どんな治療なのか、新しい製品を待つ方がよいのかと迷っている方へ。ポテンツァは、医療機関で使う高周波の治療機器です。薬の名前ではありません。
今回のニュースは、日本で承認されている「ポテンツァBASIC」に、施術者が持つハンドピースと針付きの先端部品が追加されたというものです。医療機関が承認された範囲で使える構成品が増えます。一方、これまでより効果が高い、痛みが少ない、料金が安くなるという発表ではありません。治療を検討する人にとって何が変わり、何をまだ判断できないのかを説明します。
ポテンツァは、何をする機器?
ポテンツァはRFと呼ばれる高周波のエネルギーを使う医療機器です。針を使うニードルRFという施術では、細い針を皮膚に入れ、その先端から高周波を流して熱を加えます。薬を塗るだけの施術や、光を当てるだけの施術とは、肌への働きかけが異なります。
ニードルRFは肌悩みの治療として紹介されていますが、針と熱を使うため、痛みや施術後の赤み・腫れなどを考えて選ぶ必要があります。メーカーの一般向けサイトにも、ニードルRFの仕組みと施術後の変化が説明されています。そこで説明される施術全般の特徴と、今回の製品で認められた使用範囲は同じものとして扱わないようにします。
今回追加されたのは、治療機器に取り付ける部品
Jeisys Medical Japanの発表によると、ポテンツァBASICは2023年12月に承認済みで、今回2026年10月13日付で構成品の追加承認を取得しました。追加はMotorハンドピースと7種類のInvasiveニードルチップです。変更後製品は11月25日から販売予定です。
高周波の治療に使う医療機器。2023年に承認済み。
施術者が手に持って扱う部分。
肌に使う先端の部品。
I-16・I-25・I-49/S-16・S-25・S-49/CP-25
新しい薬が7種類承認された、というニュースではありません。
メーカーは、今回の追加によって「使用目的又は効果」は変わらないと明記しています。承認上の目的は、肌の見た目を改善するために、皮膚へ部分的に処置を行い、軟らかい組織を凝固・蒸散させることです。凝固は熱で組織を固めること、蒸散は熱によって組織の水分を蒸発させることを指します。
この説明だけから、毛穴、ニキビ痕、しみなど個々の悩みすべてに対する効果が新たに承認されたとは言えません。追加部品が使えることと、自分の症状にその治療が適することは、医師の診察で確かめる必要があります。
患者にとって変わるのは、提案される施術の選択肢
医療機関が変更後製品を導入すれば、今回追加された部品を使う施術を提案される可能性があります。そこで知りたいのは部品名を暗記することではなく、その部品を使うと、自分が受ける治療のどこが変わるのかです。
発表には、従来の構成との効果比較、痛み・回復期間の比較、患者が払う施術料金の比較は示されていません。「追加承認」という言葉だけでは、新しい方を選ぶ利益も、追加料金を払う価値も判断できません。
また、11月25日はメーカーの販売開始予定日です。各院が導入して患者へ提供する日は院ごとに確認が必要です。新しい部品を使う治療を希望する場合は、予約前に導入予定と、医師が自分に使う理由を聞いておくと、期待していた施術との行き違いを減らせます。
「新しいものに変えましょう」と提案されたら聞くこと
たとえばニキビ痕の凹凸を相談していて、変更後の製品を使う施術を提案されたなら、次のように自分の悩みと結び付けて質問できます。
私が気になっているこの凹凸に対して、今の施術と今回の部品を使う施術は、どこが違いますか。期待する変化の根拠、痛みや赤みなどのリスク、必要な回数、麻酔や薬剤を含む総額を比べて説明してください。
すでに治療を予約している人なら、「今回の承認で私の治療方針を変える理由がありますか。変える場合と変えない場合の違いを知りたいです」と聞けます。新製品を待つかどうかも、販売日だけでなく、現在の肌の状態や今の治療方針と合わせて相談します。
薬剤を併用する提案があれば、その薬剤の名前、使う目的、リスクと追加費用も別に確認します。機器の部品追加の承認が、その薬剤を使う治療全体の効果や安全性まで示すわけではありません。説明を整理するには、薬・機器について診察で聞くメモも使えます。
新しい部品だから選ぶ、から一歩進める
このニュースで分かるのは、ポテンツァBASICで承認された範囲内で使える部品が増えることです。自分にとっての利点は、医師が「今までの方法と比べ、あなたの肌のこの問題に、こういう理由で使いたい」と説明できるかにあります。
その説明を、回復に必要な時間と総額まで含めて比べてから選ぶ。今回の追加承認は、その相談を始める材料になります。


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